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| written by たちき
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――その日は、三月も半ばを過ぎたというのに、朝から真冬のように冷え込んでいた。その寒さときたら、季節が逆戻りしたのではないかと思うほどだ。 だが、いい天気だった。早春の柔らかな太陽が、リビングから見える庭を暖かく照らし出している。 この分だと、昼を過ぎる頃には平年どおりの気温くらいにはなりそうだ。 久しぶりの休日に、朝食のあと庭を散策することにして、真澄は中庭に降り立った。 緑の芽吹き始めた庭を、さくさくと音を立てながら歩く。 久しく忘れていた感触。 吐く息が白い。肌を刺す冷気は春とは思えない冷たさで、肌の露出した部分に突き刺さった。若い頃ならともかく、五十を過ぎた体ではさすがに少し応える。 春の気配に綻んでいた桜のつぼみも、この寒さに縮こまっているように見えた。 こんなことならセーターだけでなく、きちんとコートも羽織ってくるんだったと苦笑を浮かべる。そして、まあ、いいかと思い直した。会社や自宅ではいつも完璧なまでに空調管理をされているから、季節を感じることなど皆無だ。たまには、こんな風に寒さを感じるのも悪くはない。 暫く散策を楽しんでいた真澄の目の前を、何か白いものがよぎった。 思わず足を止めた真澄の視界に、またひらりと何かが通り過ぎる。 いったい何が…… 誘われるように早春の空を見上げ――彼は切れ長の目を見開いた。 青い空に舞う、いくつもの白い…… ――雪、だ。 晴れ渡った青い空から、花びらのように雪が舞い落ちていた。 ひらひらと空を舞う姿は、真白の羽を思わせる。 ――ねぇ、速水さん。 声が。 二十年近く前に聞いた声が、脳裏に鮮やかに蘇った。 ――速水さんは、何になりたいですか? 遠い記憶の中の、柔らかな笑顔。 忘れようにも忘れられない、優しい記憶。 ――そうだな、俺は……
「ウィーンに行くんだって?」 久々に顔を合わせたパーティ会場で、最初は本当に他愛のない会話だった。 彼女が高校生の時によく交していたような、意味のない――けれど、普段彼がしているような腹の探り合いもない、軽快な会話。 しかしやがて、どちらからともなく会話も途切れがちになり、ふと訪れた沈黙の合間を縫うように真澄が呟いた。 マヤが驚いたように真澄を見上げる。 ――紅天女の試演から、すでに半年近くがたっていた。 「…やだなぁ、もぉ。誰から聞いたんですか? あたし、自分で言おうと思ってたのに」 刹那の沈黙のあと、彼を見つめていた黒い瞳が困ったように背けられた。 気まずいわけではない。仄かに赤く染まった頬から、マヤが照れているのだと言うことが分かる。 真澄は小さく笑い、 「少し前にね、水城くんから」 「水城さん? え〜、あたし、言った憶えないですよ」 「我が秘書どのは俺より業界に精通してるらしいぞ」 「笑えませんよ、それ」 「――と言うのは冗談だが。確か、斎木くんから聞いたとか言ってたな」 「瑞穂さんから?」 「ああ」 頷きとともに、手の中のグラスを軽く呷る。 喉に焼けつくアルコールの感触をどこか遠くに感じながら、真澄は小さな苦笑を零した。 「…寂しくなるな」 マヤは何も答えなかった。 ただ、ほんのわずか、まぶたを伏せたように見えた。 -- 半年前の試演の結果、紅天女は姫川亜弓に継承された。 結果発表の日のことは、真澄は今もはっきりと思い出せる。 昼間の内に、演劇協会会長から連絡は貰っていた。その結果を電話口で聞きながら、思った以上に落ちついていた自分がいたことを憶えている。 彼女が紅天女であろうがなかろうが、彼女は彼女で、それ以上でもそれ以下でもない。 今まで彼女が歩いてきた道は、けっして無駄ではない。それは、彼女そのものなのだから。 あたしね、とマヤが言った。 「亜弓さんが紅天女に決まったとき、すごく冷静でした。もちろん、ショックじゃなかったとは言いませんけど…でも、悔いはなかったから…あたしは全力を出しました。だから、これでよかったんだって。 …速水さん、『紅天女』はこれからも大都でやることになるんですよね?」 「ああ、そのつもりだ。ほかのプロダクションには渡すつもりもないな」 「そっか。じゃあ、約束」 「何がだ?」 えへへ、と笑って、マヤが右手の小指を突き出した。 真澄はわずかに驚いたように目を見開いたが、すぐに小さく苦笑をこぼした。 「必ず、紅天女を守ってくださいね。約束」 「約束するよ、チビちゃん。必ず紅天女を守ろう」 白く細い指に、自分の小指を絡める。 暖かい。ほんのわずかな触れ合いに、体が軽くなる。 「絶対ですよ?」 「知ってるだろう、俺は約束を守る男だ」 彼女ははにかんだように笑って、「はい」とうなずいた。 そのとき、視界の端をちらりと白いものが舞った。誘われるように空を見上げる。 ――雪だ。 ぽっかりと月の浮かんだ空から、ちらりちらりと雪が舞っている。 「――きれい…」 知らず、ほう、と息をついていた。 晴れた夜空に舞う雪はひどく幻想的で、ここがいったいどこなのか、自分は本当に現実にいるのか、分からなくなる。 「風花だな」 「風花…?」 夜の闇に融けるように落とされた真澄の呟き。マヤはつられるように長身の影を見上げた。 目が合うと、真澄はわずかに唇を持ち上げ、 「晴れた日に降る雪のことだ。もっとも、夜に降る雪のことも風花と言うかどうかは、いまひとつ自信がないがな」 「風花」 とても大切な言葉のように舌の上で転がして、マヤはふわりと目元を緩めた。 「すごくきれいな響きですね」 「ああ。俺もそう思う」 ――あまりにも儚い、一夜の夢のような。 「マヤ」 思いもかけない声で、名前を呼ばれた。 今まで誰にも呼ばれたことのないような響き。 暖かく、包み込むような優しい声。 こんな風自分の名前を読んでくれる人を、自分は知らない。 「速水、さ…」 目の前に影が差す。 月光が遮られる。 抗えない何かに引かれてまぶたを閉じる直前、視界の端でちらちらと雪が舞った。 ――それはまるで、儀式のようだった。 技巧も何もなく、ただ触れ合うだけのくちづけ。 あまりにも優しいそのぬくもりに泣きそうになる。 「マヤ」 やがて、そっと――それさえ儀式のように離れた唇が、再び彼女の名前を口にした。 「マヤ。俺は」 「――待って」 抑えた声音。しかしそれは、心からの悲鳴であることを彼女は、そして、恐らくは彼も知っていた。 「待って。それ以上言わないで。お願い」 それ以上聞いたら、きっと何もかもが壊れる。 壊れてもいいと思ったことも、確かにあった。けれど今は、それが最良とは思わない。 真澄もそのことに気づいているのだろう。彼女を見つめる瞳がほんのわずか寂しげに翳り、けれど、 柔らかな優しさを湛えて細められた。 「マヤ」 手を取られ、指先に、手首にくちけられる。 「マヤ」 互いの指を、絡めるように握り合う。 「マヤ」 「速水、さん」 自分たちの間に確かにあるものを探すように、視線を交わす。 そして再び、目を閉じた。 「――ねぇ、速水さん。速水さんは、生まれ変わったら何になりたいですか?」 飽くことなく黒髪を梳いていた手を止めて、真澄は腕の中の愛しい存在を見やった。 見上げる大きな瞳には、つい先刻まで彼を惑わした艶は見当たらない。いつもの彼女があどけなく見上げてくる。 それでも、白い肌に点々と残る赤いくちづけの跡が、その時間が確かにあったことを物語っていた。 そろそろ日付も変わろうかと言う、深夜。下で行なわれていたパーティはとっくに終わっているだろう。 二人で手を取り合って会場から抜け出した。 今夜だけは、何もかも忘れていたかった。たとえそれが、風花のように儚い夢であっても。 真澄が一人で泊まるつもりでリザーブしていた、ホテルの一室。上等なリネンに包まれて、今は二人、素肌を寄せ合った。 幸せな…何にも代え難い、幸せな時間。 「なんだ、唐突に」 マヤの問いかけに、真澄は訝しげに眉を寄せた。 正直なところ、縁起でもない、と思った。まるで今にもマヤが消えてしまいそうだ。…こんなに近く にいるのに。 彼女は軽やかに笑って、 「いいから。ね。例えば、の話ですよ。教えてください」 その瞳はとても真剣で、真澄は、少しだけ目を見張った。 「そうだな。俺は――」 言葉を濁す。 もし本当に生まれ変わりがあるのなら、望むことはひとつだ。 だが、その願いは、この場で口にするにはあまりにも無責任な気がした。 唇を僅かに吊り上げ、笑う。 「考えたこともないな…」 それはある意味、紛れもない事実だ。彼女に言われるまで、今の今まで、考えたこともなかった。 「君はどうなんだ。生まれ変わることができるなら、何になりたい?」 ふわり、マヤが笑った。 今まで見たこともないような、すべてを包み込むような笑顔だった。 「あたしは、雪になりたいです」 「雪――?」 「そう、雪」 迷うことのない肯定に、真澄はマヤの顔を覗き込んだ。 「あたしに還るべき場所があるなら、いつか雪になって、その場所に還りたい」 夢見るように、彼女が言う。 還る場所。 その響きは、一種の羨望さえ伴って、彼の耳に届く。 「羨ましいな」 「そう?」 「ああ。……前は、俺がそうであればいいと願っていたよ」 今は、望むべくもない。 マヤは僅かに目を見開いて、すぐに泣きそうな顔で笑った。 「本当、速水さんて冗談ばっかり」 ――彼女が、自分の還るべき場所であればいいと願っていたことは、口にしなかった。 柔らかなリネンに二人で包まって、たわいない会話を繰り返す。 そうしていつしか、東の空がうっすらと白みを帯びかけた頃、彼らは互いに寄り添い、ほんのつかの間の眠りに落ちた。 もう春とは言え、明け方の空気はまだ冬の名残を残していた。 呼吸のたびに白く染まる吐息が、早朝の空気に融けて消えていく。 二人並んで歩く歩道に、昨夜の風花の名残はどこにも見当たらず、真澄はそれをほんの少しだけ寂しく思った。 「……それじゃあ、速水さん」 どのくらい歩いただろう。ホテルから程近い、地下鉄へと向かう階段の入り口で、マヤは真澄に向かってペコンと頭を下げた。 今日は日曜日でもあり、さらには街が動き出すにはかなり早い時間だったためか、周囲に人影は見えない。初めて見るようで、そのくせ、見慣れたオフィス街の一角に、二人だけで向き合う。 「ああ」 「今までありがとうございました。結婚式には出席できませんけど…速水さんの幸せを願ってますから」 「ああ、…ありがとう」 自分でも意外に思うほど、心は穏やかだった。 それは恐らく―― 「なあ、マヤ」 ぽっかりと開いた、地下へと続く道。 この中にマヤが下りていけば、それが別れであると知っていた。 「はい?」 大きなぬばたまの瞳が、不思議そうに彼を映し出す。 僅かに口元を歪め、ただひとつ聞きたかったことを尋ねた 「君は、後悔をしたことがあるか?」 自分の辿ってきたものを振り返って、どうしようもない焦燥に駆られたことはあるだろうか。 マヤは迷うように瞳を揺らし、言葉を選ぶようにしながら口を開いた。 「…速水さんは? 速水さんは後悔したことありますか?」 「俺?」 思わず自分の過去を振り返ろうとして、その必要などなかったことに気づく。 「俺は――後悔ばかりだ。あの時こうすればよかったと思ったことは、数え切れないほどある。それでも……」 微笑む。嘘偽りなく、本心から笑う。 「それでも、自分が選んだことに誇りと責任は持ちたいと思ってる」 その言葉を受けてか、マヤもふうわりと微笑んだ。彼女の笑顔もまた、本心からのものだと、理屈ではなく本能で感じ取る。 「…あたしもです。あたしも速水さんとおんなじ。後悔なんて数え切れないほどしてる。でも、それも全部自分の一部だから…自分が今ここにいることと、これから進んでいく場所に、速水さんみたいに誇りと責任を持ちたいって思ってます」 互いに、進むべき途は決めている。 たとえそれが、二度と交わることのない途でも。 玉響(たまゆら)。 抗えない引力に引かれるように、二人の距離が縮まり、唇が重なる。 それは触れ合うだけの、本当にほんのわずかな間の、幻のような時間だった。 「あたし、もう行きますね」 「ああ。気をつけろよ」 「はい。速水さんも」 「お互い様だな」 彼は目を細めた。 限りなく優しい笑みで、彼はその言葉を口にした。 「さようなら、チビちゃん」 彼女が微笑んだ。 今までに見たこともないほどの清々しい笑みで、彼女はその言葉を口にした。 「さようなら、速水さん」 ――きっと、もう、二度と逢うことはないだろう。 ――あれから何年もたって、それでも時々思い出す。 夢見るように語った、彼女の声。 静かな決意を秘めた、彼女の声。 それは心の奥底で、けっして消えることのない宝箱のように。
けたたましい電話のベルが、早朝の静寂を切り裂いた。 「奥様」 電話に出た使用人が、戸惑うように女主人を呼ぶ。 「どうしたの、一体」 「あ、いえ。松本さまとおっしゃる方から、旦那さまにお電話が…」 女主人――紫織はわずかに眉を寄せた。松本。聞き覚えのある名前だった。何度か――そう多くはないが、松本の名前で夫に電話がかかってきたことがある。 彼女は戸惑う表情の使用人に自分が出るように伝え、受話器を受け取り、耳に押し当てた。 ――その表情が驚愕に染まるまで、それほどの時間はかからなかった。 電話を切った後、混乱する思考のまま、夫の姿を求めて屋敷中を探し回った紫織は、やがて、雪の降る中庭にたたずむ人影を見つけた。 「あなた!」 叫ぶように呼んで、中庭に駆け下りる。 「あなた、たった今、松本さまとおっしゃる方から連絡が…」 近づき、その顔を見た途端、紫織は絶句した。 夫が――真澄が泣いている。 静かに、声も立てずに。 松本と言う男からかかってきた電話は、一人の女優の死を知らせるものだった。 かつて、まだ20歳を過ぎたばかりで天才女優と呼ばれ、そのまま日本にいれば、女優としての地位は確立したも同然だった、彼女。 しかし、20年ほど前にひとりでウィーンへと渡り、以降、ただの一度も日本へと帰ってくることはなかった。彼女が欧州に移って数年後には、舞台で活躍する一人の日本人女優の話がそれとなく流れてきてはいたが、多くの日本人にとっては、どうでもいいことだったに違いない。 しかし、自分は彼女の名前をよく知っている。 北島マヤ。 それが彼女の名前。 自分と真澄の間で、数多くの、言葉にはできないほどの意味を持つ、その名前。 松本と名乗った男は言った。 病死だったのだと。数年前から病を患っていて、医者が止めるのも聞かずに舞台に立ち続けていたと。 息を引き取ったのは、ほんの数時間前。彼女は眠るように逝ったのだと。 そうして、男は最後に付け加えた。 ――差し出がましいことはわかっております。ですが、どうしても伝えずにはいられなかった。どうかお許しください。 「…あなた」 静かに声をかける。 肩が怯えるように一瞬震え、こわばった顔がこちらを向いた。 「…ああ…君か」 明らかに狼狽した様子でぎこちなく笑みを浮かべようとして、そこでようやく、真澄は自分が泣いて いたことに気づいたようだった。「すまない、一体どうしたんだろうな」と力ない声で笑いながら、慌てて顔を背ける。 その姿を見ながら、この人には彼女の死がわかったのだと思った。 言葉など必要なく。時間や空間さえも越えて。夫と彼女の間には、確かな繋がりがある。 それを羨ましいと思ったこともある。妬んだこともある。 けれど今は、その二人の繋がりすらも愛おしいと思えた。 それが、時間の流れというものかもしれない。 「あなた」 正面に回り、その骨ばった手をそっと包み込んだ。 「いいんですのよ。今は思い切り泣いてください。…ね、真澄さま」 涙にぬれた切れ長の瞳が大きく見開かれて、やがて、くしゃりと歪んだ。 崩れ落ちるようにその場にしゃがみこんだ真澄の肩を守るように抱きながら、紫織はそっと目を閉じた。 まぶたの裏に、遠い記憶のままの彼女の姿が浮かんだ。 今も鮮明に思い出せる。あの日に聞いた彼女の声。 ――あたしは、雪になりたいです。 ――雪? ――そう、雪。あたしに還るべき場所があるなら、いつか雪になって、その場所に還りたい。 淡く微笑んで、夢見るように語った彼女。 ちらりちらりと舞い落ちる風花を感じながら、それ以上に、彼女の存在を感じる。 彼女は、雪になったのか。かつて望んだとおりに。 そして、還るべき場所へと還ったのか。 「…マ、ヤ…」 一度だけ名前を呼んだ。 懐かしい名前。愛おしい、その名前。 マヤ マヤ マヤ 君は、還ってきてくれたのか。 俺のところへ還ってきてくれたのか。 還るべき場所だと思ってくれるのか―― ねぇ、速水さん。速水さんは、生まれ変わったら何になりたいですか? そうだな。俺は―― あの夜、返せなかった問い答え。 そうだな、俺は――いつか生まれ変わったら、大地になろう。 君という雪を受け止める、大地になろう。 そして、いつか……―――――― 04.13.2006 ![]() □たちきさまより□ こんにちは、たちきです。 できました。ようやくできました… そんなに長い話でもないのに、何でこんなにかかったんだろう…と滝汗とともに首をかしげております 。あう〜〜〜。 ネタそのものはかなり前からあって(おそらく1年以上前からかと…)、でも書く機会がなくてずっと お蔵入り状態でしたが、今回、お題の中にあまりにぴったりなものがあり、これはちゃぁあんす!! と思ったしだいです。 マヤちゃんと速水さんをメインスポットにしたため、紫織さんの位置がわかりにくいかもしれませんが …彼女も彼女なりいろいろいろ葛藤があって今の場所にいるのだと思います。 このSSを書いてる最中、こういう話を考えてて、うんぬんと知人に話したところ、「全然 HAPPY ESC APE じゃないじゃん!!」と激しく突っ込まれました。そのときになってようやく、確かにそのとおり かも…と気づいたしだいの大ばか者です。 これでよければ、どうかお納めください〜〜〜。 それにしても、何より、今回は大遅刻で本当に申し訳ありませんでしたっっ! あれだけ意気込んで立 候補したのに、意気込みばっかり空回り…ハハン(涙) こんな私ですか、このお祭りに参加できたことを心からうれしく思います。 杏子さん、ありがとうござ いましたっ! ![]() □杏子より□ まず”かざはな”という日本語の美しい響きにとても惹かれました。触れてしまえばたちまちに跡形もなく消えてしまうそれが、二人の生涯一度きりの契りの象徴のようでもあり……。 物理的な一切のものでは繋がっていなくても、信じがたい何かで繋がっている関係、例えば死の瞬間を本能的に感じてしまうような関係。それをきっと原作の言うところの”魂の片割れ”というのかな、と思いつつ、魂の片割れは得てして現実的な幸せを手に入れることが出来ないことを嘆く一方で、だからこそそれは永遠であり運命であるのかな、と思いました。 たちきさん、心に響くお話、ありがとうございました。 ![]() |
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